サクラシメジの保存方法には、冷蔵保存と冷凍保存の2つがあります。以下にそれぞれの方法を詳しく説明します。
1. 冷蔵保存
サクラシメジは冷蔵庫で短期間保存できますが、できるだけ早めに使用することが推奨されます。
手順:
下処理: 汚れを取り除き、必要であれば根元をカットして下処理を行います。
保存袋や容器に入れる: 下処理したサクラシメジをキッチンペーパーで軽く包み、保存袋や密閉容器に入れます。キッチンペーパーは湿気を吸収してくれるため、きのこが傷みにくくなります。
冷蔵庫で保存: 野菜室など冷蔵庫の比較的湿度が高い場所で保存します。
保存期間:
冷蔵庫での保存は約2〜3日が目安です。それ以上保存すると風味や食感が落ちるので、早めに使用しましょう。
2. 冷凍保存
長期間保存したい場合は、冷凍保存が最適です。冷凍するとサクラシメジの風味が凝縮され、食感も比較的保たれます。
手順:
下処理: 汚れを取り、ほぐしてから必要に応じて根元をカットします。水洗いした場合はしっかり水気を取っておきます。
冷凍用の袋に入れる: サクラシメジをそのまま冷凍用保存袋に入れます。密閉する際にできるだけ空気を抜くことで、冷凍焼けを防げます。
冷凍する: 冷凍庫に入れて保存します。
保存期間:
冷凍保存では、約1か月〜2か月が目安です。
調理の際は、解凍せずにそのまま料理に加えることで、食感を損なわずに調理できます。
3.乾燥保存
・きのこの準備
下処理: サクラシメジの汚れをしっかりと取り、必要に応じて根元をカットします。きのこが大きい場合は、食べやすいサイズにスライスしておくと乾燥が均一に進みます。
・天日干し
方法: きのこを天日干しすることで乾燥させます。ざるや網にきのこを並べ、風通しの良い直射日光の当たる場所に置きます。2〜3日間ほど干すと、きのこが完全に乾燥します。
ポイント: きのこを重ならないように広げることで、均一に乾燥させることができます。夜間や湿気の多い日には室内に入れると、カビの発生を防げます。
・オーブンでの乾燥
方法: 天候が悪い場合や急いで乾燥させたい場合は、低温でオーブンを使って乾燥させることもできます。オーブンを60℃〜70℃に設定し、サクラシメジを天板に並べて約4〜6時間乾燥させます。時々ひっくり返しながら均一に乾燥させてください。
・乾燥具合の確認
完全に乾燥したサクラシメジは、手で折るとパリッと割れるくらいの硬さになります。湿り気が残っていると、保存中にカビが生えやすくなるので、十分に乾燥させることが大切です。
・乾燥後の保存
密閉容器で保存: 完全に乾燥したサクラシメジは、密閉容器や保存袋に入れて冷暗所で保存します。湿気が入らないように気をつけることが重要です。乾燥剤を一緒に入れておくと、より長持ちします。
保存期間: 乾燥保存したサクラシメジは、適切に保存すれば約半年〜1年程度保存可能です。長期保存する場合、香りや風味が徐々に落ちることがありますが、料理に使用する際に戻し方で工夫ができます。
・使い方
乾燥サクラシメジを使用する際は、水で戻してから使います。冷水またはぬるま湯で約30分〜1時間浸すと元の状態に戻ります。戻し汁も料理に使えるため、出汁やスープなどに利用するのがおすすめです。乾燥させることで、うま味が増すため、煮物や炒め物に特に適しています。
・乾燥保存のメリット
長期保存が可能で、季節に関係なくサクラシメジを楽しめます。
風味が凝縮され、料理により深い味わいを加えることができます。
水分が減ることで軽くなり、保存や持ち運びが便利です。
保存の注意点
冷凍保存する際、きのこをあらかじめ小分けして冷凍しておくと、使う分だけ取り出しやすく便利です。
冷蔵保存で湿気がたまりすぎると傷みやすくなるので、保存中もきのこの状態を確認し、傷んでいる部分があれば取り除くようにしてください。