大型でずっしり重量感の「ウラベニホテイシメジ」は、特に関東地方のプロに人気のある天然きのこです。
カサは直径が7〜12cmで表面の色は帯灰褐色でヌメリはなく、ほのかな苦味があリ、柄はシャキシャキと歯切れが良く天ぷらにして食べると美味しいです。
鍋やすき焼き煮込み料理焼き物にも稀にない存在感で特別な料理になりそうです。

きのこ狩りの匠は長野県安曇野市で天然の山菜・キノコを扱う「里山・農村の未来百年」。
主宰の永田徹（ながたとおる）さんは、自然豊かな信州の里山に精通し、テレビ出演経験もある山の達人。シェフたちも厚い信頼を寄せる方です。

特徴

1. 外観

   • 傘は直径5～10cm程度で、白から薄いピンク色をしており、湿った時には滑りやすいです。乾燥すると少し粉っぽく見えることがあります。
   • **柄（茎）**は白色で、太くしっかりしており、短めです。根元が少し膨らんでいることがあります。
   • ヒダは密で、ピンク色を帯びた白色をしています。成熟するとピンクがかってくるため、見分けるポイントの一つです。

2. 香りと風味

   • 柔らかい香りがあり、ほのかな甘みと、穏やかな土の香りがあります。食感も滑らかで、他のキノコに比べて風味が優しいため、料理に幅広く使われます。

3. 生息環境

   • 主に広葉樹林の地面や腐葉土の上に生えることが多く、秋口に見られます。湿った環境を好むため、雨の多い時期に成長します。

4. 毒性と食用

   • ウラベニホテイシメジは食用キノコですが、見た目が似ている毒キノコであるツキヨタケと混同されやすいため、注意が必要です。特に傘の色やヒダの色でしっかりと見分ける必要があります。

栄養価

ウラベニホテイシメジは、他の食用キノコと同様に低カロリーで栄養価が豊富です。以下が主な栄養素です：

1. ビタミン類

   • ビタミンB群（特にB2、B3）が豊富で、エネルギー代謝をサポートします。また、免疫機能の向上に役立つビタミンDも含まれています。

2. ミネラル

   • 鉄、亜鉛、カリウムなどのミネラルが含まれています。これらは血液の健康維持や、神経・筋肉の機能に重要な役割を果たします。

3. 食物繊維

   • キノコ類に共通して、食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境を整え、消化を助けます。

4. 低カロリー・高タンパク質

   • カロリーが低いため、ダイエット中にも適しています。タンパク質も含まれており、体の組織修復や成長に役立ちます。

まとめ

ウラベニホテイシメジは、栄養価が高く、風味が穏やかで、さまざまな料理に使いやすいキノコです。ただし、似た外観の毒キノコが存在するため、採取時には注意が必要です。